ねこめしの徒然日記

ねこめしと申します。小説家に憧れる猫好きの日記です。

終戦記念日

祖父が大平洋戦争で無くなって、祖母は23歳で未亡人になった。ただ、結婚してすぐ母を身籠ったので命が繋がれた。この時に無事出産されてなかったら私も産まれていない。母が生まれた年に終戦になった。

今、「報道特集」という番組で、かつて戦場で衛生兵の方のインタビューが放送されていた。ご自身もマラリアに2回かかりつつ、生還された方だった。マラリアで亡くなる方の中には周りに迷惑かけないように自爆した方もいたそうだ。大平洋戦争で戦死された方の6割は感染症や餓死で亡くなられたという。

私の祖父は海上で亡くなっている。祖母からは感染症の話は聞いたことがなかったので、恐らく沈没によるのではないかと思う。

実家にいたときは夏になると祖父の名前の刻まれた忠霊塔へ行った。年に一度中に入れた。(恐らく十数年前の今日、祖母と中に入ったことがある) 中には戦死された方の骨壺がある。しかし、大平洋のどこかで亡くなった祖父の遺骨はそこにはない。海のどこかの底にある。

子供ながらに遺骨の入ってない骨壺というのに違和感というか不思議な感じがした。
死に目にも会えない。遺骨すらない。
23歳で未亡人。

生きる覚悟とかそういうのが、今の自分と違う。

私の年代で祖父が戦死って珍しいと思う。
でも、死について(死にたいとか真逆の気持ちで)10代のときからどこか身近に感じているから死を軽んじていない。そういう風に感じるのは祖父母の存在が大きいと思う。

コロナの影響で同じ県内だけどお盆に帰省しなかった。お墓参りできてないのが悔やまれる。

今日、買い物に行く前に廊下で線香の匂いを感じた。住宅なのでお仏壇はないし、蚊取り線香は焚いていない。「お墓参りこないの?」ってことなのかなとも思ったが、まだ行けないのでブログに書き留めることにする。

帰ったらお墓綺麗にしよう。