太宰治全集を読んでみた
図書館で借りてみた。
昔、教科書で読んだ「走れメロス」しか作品は知らなかったけれど、高校生の時にお世話になった国語の先生から太宰治のエピソードを沢山聞いていたのでネガティブなイメージを勝手に抱いていた。
この本は短編集でエッセイもあり。明治と令和で時代は全く違えども幼少期と思春期のモヤモヤした感情は誰しも共通してるんだな。と感じた。
この本と関係ないけれども、数年前に夕方のニュースで『太宰治の直筆のノートが発見されました!』と、報じられていた。見つけた方も報道の方もきっと嬉しくて興奮気味だったのだろう。気持ちが画面越しに伝わった気がした。しかし、開かれたノートには「芥川龍之介」と無数に書き込まれていた。
多分あれだ、中学生の時に教室の学習机に好きなバンド名を書いてしまう。あの気持ちに微かに通じる気がした。ニュースをリアルタイムで観たときは「もう止めてあげてー」「堪忍してあげてー」という気持ちになった。自分が死んでからファン(もしくはラブ)レターを発見されてしまうような…そして全国に報道されてしまうって…。
とか、その時は勝手に居た堪れない気持ちになったけれど。今回いくつかの話を読んでからは、推し「芥川龍之介」を好きな自分が報道されてむしろ誇らしかったかもしれないな。と、これまた勝手に思った。
全集の冒頭の「晩年」「葉」が好みだった。
図書館の外には猫が居て丸々していた。触らせてくれたのですが、半年ぶりの猫との触れ合いは堪りませんでした。出歩くといいことあるもんだ。
今日は猫日和。