ねこめしの徒然日記

ねこめしと申します。小説家に憧れる猫好きの日記です。

もういい年齢

自分の健康診断の申し込みを書いていたら、四捨五入したら40歳になるなぁと、ふと思った。40歳が割りと楽しみだ。

昨日はSOGIとLGBTの勉強をしていたのだけれど、自分の言葉でLGBTがどういうものかを第三者にどういうものかを正しく伝えるのは難しい。しかし、正しく伝えなければならない。そういう仕事に就いている。あと、私自身もともとアセクシャルな要素があるので、このことにはずっと関心はある。

アセクシャルという言葉を知ったのは大人になってからだった。ヴィレッジ・ヴァンガードで手に取ったグラフティという雑誌からだ。いろんなカップルのスナップがある中、アセクシャル同士のカップルが写っていた。

そうか、私にしっくり来るのはアセクシャルという言葉だなと思った。その時、二十代半ば。自分が生き物として何者か分からなかった数年間分の心が救われた瞬間だった。

実家に帰ればご近所さんや同級生の親御さんから「彼氏できた?」職場では若い独身男性とカップルにさせようとする同僚や先輩に心底うんざりした。
私の幸せは私が決めるのだ。

セックスに嫌悪感ある上にセックスをする相手を他人に決められて、押し付けられる理不尽さ。などと思っても口にしたら生きづらい世の中。
ヘラヘラ笑ってやり過ごした。でも本当は辛かった。

30過ぎて結婚したら「子供はまだ?」になった。人類みな子供好きだと思うのはなぜか。
顔見知りの10代にまでに言われた。(これが一番堪えた。彼女らに悪気ないから)
こういう事柄があるから普通という言葉を使うことに私は自信もないし、自身がなくなるのはもっと嫌だ。もう世間話みたいなノリの、言葉のナイフで殺さないで欲しい。


30代で夫に出会った。出会って半年以上たって、付き合い始めた。無口な夫は居心地がよく、安心できた。夫婦だけど、私は猫で夫は飼い主みたいなものだと思っている。(食いぶちは自分で稼ぐ)

今の私がアセクシャルと言ったらアセクシャルの人に叱られそうだが、もし夫がいなくなったらまた本来の自分に戻るんだろうな。

ちなみに夫は私のことを大きな猫がいると、私の実家で母に冗談めいて言ったので、これからも上手くやっていけそうな気がする。

冬に37歳になる。